ロケレン、ペーテル・マース監督を解任

現在、15位に沈むロケレンは、ペーテル・マース監督の解任を発表しました。

昨年の8月にロケレンに復帰したペーテル・マース。2010年から5年間ロケレンを率い、2度のベルギーカップ優勝に導き、一時代を築いたクラブレジェンドだが、今シーズンは序盤から苦戦を強いられ、1勝3分8敗と不振に喘いでいました。

残留戦線に追い込まれたロケレンは、第12節でのオーステンデ戦で0-0で引き分けた後、かつては3度のプレーオフ進出に導いたマース監督の解任を決断。ロケレンのクラブ史の中で、唯一のタイトルを獲得しているマースの去就は、ロケレンにとっては非常に難しい決断でしたが、とうとう監督交代に踏み切ることになりました。

一度目のペーテル・マース体制では、2010年から5年間のロケレンは、上位争いの常連チームで、アンデルレヒトやクルブ相手にでも互角に戦えるほどの実力派でした。当時のコートジボワール代表の正GKコパ、当時のベルギー代表DFデ・ボック、MFオーヴェルメーレ、得点王になったチュニジア代表FWハルバウィなど実力者が揃っていました。現ベルギー代表MFハンス・ヴァナケン、元鹿島、京都のFWドゥトラなどもプレーしていました。

2015年にペーテル・マース監督が、ゲンクに引き抜かれる形で退任すると、ロケレンもキャプテンのオーヴェルメーレ以外は、ほとんどの選手が入れ替わることになり、プレーオフ争いもほぼ無縁になり、チームもベルギーリーグでは存在感が霞むようになりました。

緩やかに衰退していくロケレンの負のサイクルを抜け出すため、昨年8月からロケレンに復帰したマースだったが、かつての功労者であっても、流れを止めることができませんでした。

今回のペーテル・マースの解任により、ロケレンは一つの時代が終わったと言えるでしょう。

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