OHLのオーナー、ヴィチャイ・スリヴァッタナプラダ氏、死去

28日、イングランド、レスターのヘリコプター墜落事故により、イングランド・プレミアリーグ「レスター・シティ」のオーナーで、ベルギー2部の「OHルーヴェン」のオーナーである、タイの免税店キングパワーのヴィチャイ・スリヴァッタナプラダ氏が、お亡くなりになりました。

レスター・シティのことは、他のメディアなどで記事が出ているので、こちらではOHルーヴェンについて触れます。

2002年に創設されたOHLは、2012年にトップリーグに初昇格。以後、昇格と降格を繰り返していました。2016-2017シーズンには2部に降格後、OHLは財政難が発覚。当時のOHLの会長、ジミー・フートプット氏が身売りを探すことになりましたが、実現しないとプロライセンス剥奪の危機に陥っていました。

そこでオーナーに名乗り出たのは、レスター・シティのオーナーである、ヴィチャイ・スリヴァッタナプラダ氏。レスターに次ぐ、キングパワーグループの「2つ目のクラブ」として、OHLを買収することになりました。

ASモナコのベルギー支部として機能しているセルクル・ブルッヘと同様に、OHLもレスター・シティで出場機会が少ない選手の受け皿になっている、「レスターのベルギー支部」として機能していました。それだけでなく、2018年1月には、タイ代表正GKカーウィン・タンマサッチャーナンを獲得。タイ人選手の育成拠点としても、大きな役割になるだろうと期待されていました。

OHLを応援し続けているサポーターにとっては、スリヴァッタナプラダ氏は愛するクラブの救世主でした。レスター・シティが中心でありながらも、日程があれば、時々ベルギーまで行くこともあったそうです。

「STVVが日本資本に買収されて、日本人が増えているけど、現地の人はどう思っているの?」と、ツイッターなどでよく見られますが、近年のベルギーでは財政難でプロライセンスを剥奪されるクラブも少なくない状況では、外資であっても、クラブの存続をサポートしてくれる存在には感謝するものです。植田直通が所属するセルクルも、深刻な財政難に喘いでいたところ、モナコに買収してもらうことになりました。OHLも同じことが言えるでしょう。

ヴィチャイ・スリヴァッタナプラダ氏のご冥福をお祈りします。

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