2017-2018優勝プレーオフ特集 Vol.5 クルブ・ブルッヘ

優勝プレーオフ特集、第5弾はレギュラーシーズンを首位で折り返し、2シーズンぶりの優勝を目指すクルブです。

所属メンバー

GK

1 ウラジミール・ガブロフ ロシア 1989.10.19(28歳)
18 ギヨーム・ユベール ベルギー 1994.1.11(24歳)
22 イーサン・ホーヴァース アメリカ 1995.6.9(22歳)
32 ケネス・フェルメール オランダ 1986.1.10(32歳)

DF

2 アレクサンドル・ショルツ デンマーク 1992.10.24(25歳)
5 ベノワ・プラン フランス 1987.5.27(30歳)
14 イヴァン・トメチェク クロアチア 1989.12.7(28歳)
15 マテイ・ミトロヴィッチ クロアチア 1993.11.10(24歳)
21 ディオン・コールス ベルギー 1996.6.4(21歳)
24 ステファーノ・デンスウィル オランダ 1993.5.7(24歳)
35 サウロ・デカルリ スイス 1992.2.4(26歳)
44 ブランドン・メヘレ ベルギー 1993.1.28(25歳)
55 エルハン・マソヴィッチ セルビア 1998.11.22(19歳)
96 アーメド・トゥバ ベルギー 1998.3.13(20歳)

MF

3 ティミー・シモンス ベルギー 1976.12.11(41歳)
6 ヨルディ・クラーシ オランダ 1991.6.27(26歳)
20 ハンス・ヴァナーケン ベルギー 1992.6.24(25歳)
25 ルート・フォルメル オランダ 1988.5.11(29歳)
30 マーヴェラス・ナカムバ ジンバブエ 1994.1.19(24歳)
40 ジョルディ・ヴァンレルベルゲ ベルギー 1996.6.27(21歳)

FW

7 ウェズレイ・モラエス ブラジル 1996.11.26(21歳)
8 リオル・ラファエロフ イスラエル 1986.4.26(31歳)
9 イェレ・ヴォセン ベルギー 1989.3.22(28歳)
10 アブドゥライ・ディアビ マリ 1991.3.21(27歳)
11 クレパン・ディアッタ セネガル 1999.2.25(19歳)
17 アントニー・リンボンベ ベルギー 1994.7.15(23歳)
19 ティボー・ヴリーティンク ベルギー 1997.8.19(20歳)
42 エマニュエル・デニス ナイジェリア 1997.11.15(20歳)

リーグ屈指の得点力により、今季の大本命に

昨シーズンは惜しくも2位で終了したクルブ。長らくリーグタイトルから遠ざかっていたクルブに、11年ぶりに優勝に導いた、ミシェル・プロドーム監督が勇退し、今シーズンからSTVVの監督を務めていた、クロアチア人のイヴァン・レコ監督が就任。かつては卓越としたテクニックを武器とする攻撃的MFとして、マラガの中心選手として活躍し、クルブでも活躍。2014年12月にロケレンで現役引退直後に、OHルーヴェンの監督に就任以後、ギリシャのPAOKのアシスタントコーチ、STVVを経て、クルブに8年ぶりに戻ってきました。

優勝争いのライバルのアンデルレヒト、ゲント、ゲンクらが揃って出遅れる中、クルブは序盤からゴールを量産し、トップを独走。これまで伝統的に採用してきた4-3-3から、3-4-1-2に変更してからは、攻撃時には5トップになる分厚い攻撃を武器に、得失点差+35と荒稼ぎ。メヘレ、コールス、リンボンベ、ナカムバなど、新鋭の活躍が目立ち、上半期はまさにクルブのためにあったシーズンと言える出来でした。

だが、年明け以降は守備陣が乱れ、6試合連続2失点を喫し、チームは思うように勝ち点を伸ばせませんでした。深い位置まで攻撃を仕掛ける両ウイングバックの裏を突いて、3バックの両サイドに対して、スピード勝負を仕掛けるチームが増え、徐々に対策を練られるようになりました。今冬にマテイ・ミトロヴィッチ、アレクサンドル・ショルツなど、CBの人員を増やすものの、未だに答えが見つかっていないようにも思えます。

衰えぬ攻撃力を貫いて逃げ切るのか、もしくは次第に対策をねられつつある状況を見て戦術を変更するのか。イヴァン・レコ監督には、真価を問われるプレーオフになりそうです。

フォーメーション

今シーズンのフォーメーションは3-4-1-2。これまでのクルブは、オランダ人やスペイン人の監督を招聘して、最新のトレンドを取り入れようとする傾向があり、システムも4-3-3、4-2-3-1などを採用するチームでしたが、今回も最近はベルギー国内でも流行りつつある、3-4-1-2を採用しています。

若手のリンボンベとコールスを両ウイングバックに起用し、豊富な運動量を武器に攻撃時は5トップ、守備時は5バックと、激しい上下動を持ち味としています。サイドは両ウイングバックの突破力を軸となり、中央には194cmのトップ下、ハンス・ヴァナーケンがレシーバー役としてボールを収め、高い位置から攻撃を展開します。チームトップの得点は日本戦でもゴールを決めた、マリ代表FWアブドゥライ・ディアビの14得点と、得点王争いをするには、若干少ないゴール数だが、フォルメルが12得点、ヴァナーケン、ウェズレイが10得点と二桁得点を挙げる選手が4人と、リーグでも群を抜くゴール数をチーム全体で稼いでいます。

注目選手

MF ルート・フォルメル

2017年のベルギーゴールデンシューズに輝き、3月には29歳でオランダ代表に初招集されたフォルメル。攻守ともに高いクオリティを発揮するベルギーリーグ屈指のセンターハーフで、正確なキックからの展開力、果敢に前線に飛び込む攻撃性を武器に、クルブに最も欠かせないゲームキャプテンです。

FW アントニー・リンボンベ

3月の国際親善試合、サウジアラビア戦にベルギー代表デビューを果たした、クルブの左ウイングバックのリンボンベ。ゲンクの下部組織出身で、トップチームに昇格後も出場機会は恵まれたものの、なかなか結果を出せず、リールセやオランダのNECを経て、昨シーズンからクルブでプレーしています。3-4-1-2にシステムを変更したクルブで、出場機会を増やし、今シーズンは7得点と活躍。ウイングバックという新境地を開拓し、今季は大ブレークを果たしています。

DF ブランドン・メヘレ

2012年にデビュー以来、クルブでは準レギュラーだったメヘレ。昨シーズン途中に、STVVへ期限付き移籍をすると、当時のイヴァン・レコ監督の下で不動のレギュラーとして活躍。PO2はグループリーグ首位突破の原動力となり、監督とともにクルブへ復帰。復帰後は3バックの中央のポジションを掴み、打点の高いヘッドとカバーリング能力でチームの守備を支えます。今季のブレークにより、今後のベルギー代表招集の期待もかかります。

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