レギュラーシーズンベスト11に森岡亮太選出
ベルギーのサッカーメディア「voetbalniews」は、ベルギー1部リーグ、ジュピラー・プロ・リーグのレギュラーシーズン1試合を残し、レギュラーシーズンのベストメンバーを発表した。選出されたのは以下の11人。
GK シモン・ミニョレ（クルブ・ブルッヘ）
今シーズンからクルブ・ブルッヘに移籍した現役ベルギー代表GKシモン・ミニョレが、クリーンシート16試合記録し、ニコラ・ペントー（シャルルロワ）、ヘンドリック・ファン・クロムブルッヘ（アンデルレヒト）の12回を上回り、文句なしの選出。長年、ヤン・ブレイデル（クルブの本拠地）でのGKの問題を解決した。2019年度の最優秀GKにも選出された。
DF アウレリオ・ブタ（アントワープ）
23歳のポルトガル人右SBは、昨シーズンはプレーオフ前に負傷したが、今シーズンは開幕からレギュラーで活躍し、攻撃的なプレースタイルでチームの得点力を向上。質の高いクロスで3アシストを記録している。課題の守備は改善傾向にあり、今年の夏はステップアップを期待される。
DF クリントン・マタ（クルブ・ブルッヘ）
クルブ不動の右CBでリーグMVPクラスの活躍を見せる27歳のアンゴラ人DF。とにかく対人戦の強さが際立ち、難攻不落の壁を作り上げている。また攻撃性能も優れ、タイミングの良い攻撃参加から精度の高いクロス、思いっきりの良いミドルシュートで攻撃面での貢献も大きい。ベルギー国籍を持つが、アンゴラ代表での出場経験があるため、残念ながらレッドデヴィルズに加えることはできない。今夏のプレミアリーグ進出が期待される一人。
DF ミシェル・エンガドゥ（ヘント）
今シーズンにチェコのスラヴィア・プラハからヘントに加わった29歳のカメルーン代表DF。決して安定感があるとはいえないヘントの守備陣において、紙一重でクリアをし続けた。攻撃面では打点の高いヘッドで3ゴール決めている。
DF フォルトゥナ・ヌリオ（シャルルロワ）
今季好調のシャルルロワを牽引する左サイドバック。攻撃面で特徴のあるサイドバックだが、今季は守備も向上し、リーグ2位の23失点の守備陣を支えた。シャルルロワの左サイドの支配者で、高速クロスとタイミングの良い飛び出しでゴール、アシストで貢献している。ジュピラー・プロ・リーグでもトップクラスの左SBだろう。
MF サミュエル・バスティエン（スタンダール・リエージュ）
スタンダールの中盤を支える22歳のセンターハーフ。浮き沈みが激しい今シーズンのスタンダール・リエージュだが、バスティエンが抜けた3試合は全部負けている。対人戦でのめっぽうな強さを発揮し、豊富な運動量でスタンダールの中盤を支えた。攻撃面では4つのアシストを記録している。
MF 森岡亮太（シャルルロワ）
アンデルレヒトでは不遇の時期を過ごした森岡亮太だが、シャルルロワで輝きを取り戻している。シャルルロワの新監督カリム・ベルホシンは、森岡のポジションを1列下げた。ポジションを下げてからはゴール、アシストともに減少傾向だが、洗練した技術、ハードワーク、ボール奪取と貢献度が高い。「Voetbalnieuw」では今季の「発見」と賞賛している。
MF ルート・フォルメル（クルブ・ブルッヘ）
森岡同様に今季はポジションを下げているフォルメルも安定の選出。リーグトップのアシスト数14を記録し、文句なしの安定感を誇っている。クルブはこのオランダ人MFが不在でも勝ち続けるが、欧州カップ戦など重要な試合では、強力なキャプテンシーを発揮している。
MF ハンス・ファナーケン（クルブ・ブルッヘ）
2年連続のリーグMVPは今シーズンもベルギーリーグの顔にふさわしい活躍を見せている。今シーズンはフォルメルよりアシスト数は少ないが、得点数ではチームトップの13得点を記録している。このままの活躍では3年連続のMVPも手堅いか。
FW ディウメルシ・ムボカニ（アントワープ）
今シーズンはダヴィッドと並ぶリーグトップの18得点を記録しているアントワープのエース、ムボカニ。今年で35歳になるコンゴ民主共和国代表のFWだが、今シーズンのアントワープの全49得点中、24得点を決めている。フィジカルや技術には衰えはなく、アントワープをトップクラスに導いている。
FW ジョナタン・ダヴィッド（ヘント）
ハンス・ファナーケンの3年連続MVPを阻止するとしたら、やはりジョナタン・ダヴィッドが有力でしょう。若干19歳のカナダ代表のストライカーは、今シーズンは18得点8アシストと活躍。トップ下、2トップの一角で主にプレーしているが、守備面での貢献も大きく、自らカウンターの起点になることも。現在のベルギーリーグにおける最大の注目株と言えるだろう。
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