第24節 ゲント-クラブ・ブルッヘ

第24節はスーパーサンデー。
まずはゲントとクルブのフランデレン地方の覇権を争う一戦から。

スターティングメンバー

 

ゲントのスターティングメンバーは、 右ウイングのサミュエル・カルが復帰。左にウクライナ代表FWロマン・ヤレムチュク。ボランチには前節と同じく、アンドリヤシャヴィッチとビルゲル・ヴェルストラーテのコンビが入りました。クルブは3バックの一角、DFベノワ・プランが怪我で欠場し、今季メヘレンから移籍したMFヨルディ・ヴァンレルベルゲが入り、攻撃陣はヴォセンが3トップの一角に入り、ディアビはベンチスタートです。

ハイライト

レビュー

ボールポゼッションを高くし、ラインを高めに設定するクルブの守備陣の裏を狙っていくゲントと、高い位置から厳しいプレスをかけてショートカウンターを狙っていくクルブの試合展開。ゲントはヴェルストラーテの組み立てから、両サイドを高いポジションを取るDFナナ・アサレ、DFトマス・フォケがクルブの3バックのアウトサイドを狙って駆け上がり、クルブのリンボンベ、トメチャクの両サイドを封じにかかります。

試合の主導権はゲントが握ったものの、肝心のトップ下の久保裕也に対しては、クルブのオランダ代表MFヨルディ・クラーシの激しいディフェンスに阻まれ、なかなか攻撃の糸口をつかめません。前半はヤレムチュクが再三に渡り、左サイドの突破を図り、シラが裏を狙っていくが、この日はスタメンに入った、ヴァンレルベルゲの粘り強いディフェンスと、成長著しいDFブランドン・メヘルのカバーリングに阻まれ、得点機を見いだせません。

逆にクルブは、主導権を握られるものの、高い位置からプレスをかけて、インターセプトを狙います。ボールを奪う機会自体は多くなかったものの、ボールを奪ってからの攻めはシンプルに、CFのウェズレイの頭や、裏のスペースを狙うヴォセンで糸口を見出そうとします。

前半は両者の守備陣が安定し、無得点で折り返します。後半も同じような膠着した展開が続くが、60分にクルブのイヴァン・レコ監督がウェズレイに代えて、得点源のFWアブドゥライ・ディアビを投入します。

しかし、この交代以後はゲントの波状攻撃が続き、右サイドをカルとフォケを中心に一点攻めを仕掛けます。64分に右サイドを深くえぐったフォケが、クルブの左CBステファノ・デンスウィルを脅かし、コーナーキックをゲットします。このコーナーキックから、クロアチア代表MFフランコ・アンドリヤシャヴィッチが頭で合わせて、ゲントが先制します。

更に攻勢を仕掛けるゲントは、76分に厳しいチェックに遭っていた久保裕也を下げて、チャンスメーカーのブレヒト・デヤーゲレを投入し、左のヤレムチュクはトップ下に入ります。

すると、77分にヤレムチュクがミドルシュートを放ち、クルブのGKガブロフが弾いたところ、再びヤレムチュクが右サイドから突破を図ります。これをデンスウィルが手で止めてしまい、ゲントにPKを与えられます。このPKはサミュエル・ジゴが蹴り、一旦はガブロフのセーブに防がれるが、こぼれ球をカルが決めて、2点目。

4試合連続の2失点を喫したクルブは、同点に追いつくべく、80分にセットプレーから波状攻撃を仕掛けます。ディアビのシュートはカリニッチがセーブ。そのこぼれ球に途中出場のFWデニスが詰めるが、ジゴがライン上でクリアし、クルブは失点を防ぎます。

試合は終始ゲームを支配したゲントが2-0で勝利。リーグアシスト王のクルブのオランダ人MFルート・フォルメルに全く仕事をさせず、逆に組み立てと守備で大きな存在感を示した、ゲントMFビルゲル・ヴェルストラーテの成長が見られる試合となりました。30日に48歳になる、イヴ・ヴァンデルハーゲ監督への誕生日プレゼントとなりました。

首位は独走するものの、守備陣の乱れが顕著のクルブ。プランの負傷離脱の穴は、ヴァンレルベルゲの奮闘で一定の成果は得られたが、後半に集中攻撃を食らったデンスウィルの不調が気がかりです。2位のシャルルロワとは勝ち点10開いており、プレーオフでも優位な立場には変わりないものの、今後に向けて不安が残る試合となりました。

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