【PO1進出はどちら?】シント・トロイデン-ゲンク プレビュー
いよいよ明日の18時(日本時間翌2時)にベルギー1部、ジュピラー・プロ・リーグのレギュラーシーズン最終節が開催。優勝決定のプレーオフ、PO1の進出に向けて、6位ゲント、7位シント・トロイデン(以下STVV)が残り1枠を賭けて、直接対決を行う。
PO1進出条件
勝ち点47で並ぶゲントとSTVV。ベルギーリーグでは、同一勝ち点の場合、勝利数が多いクラブが上位になるため、14勝のゲントが6位、12勝のSTVVが7位になる。直接対決では、ゲントは勝利か引き分けでPO1進出、STVVは勝利のみでの進出となる。
今季の対戦
両者は第7節で対戦。21分にSTVVがアレクシス・デ・サールのゴールで先制し、51分にゲントがDFブロンのゴールで同点。シュート15本、コーナーキック14本のゲントに対し、STVVはシュート9本、コーナーキック1本と苦戦を強いられるが、80分に途中出場のMF鎌田大地がショートカウンターからのゴールによって、STVVが少ないチャンスを活かし勝利した。
また、両者は今季のベルギーカップ準々決勝でも対戦。STVVのホームのスタイエンでの対戦になったが、ゲントが試合内容で圧倒し、37分にFWドンペが直接フリーキックを決めてゲントが先制し、後半にも57分にドンペのクロスからFWヤレムチュクのヘッドで追加点、60分にはカウンターから再びドンペがダメ押しのゴール。89分にSTVVが鎌田のパスからボリが決めるが、1-3でゲントが勝利した。
ボリと鎌田の強力2トップが魅力のSTVV
前節のムスクロン戦は3-4-2-1の布陣。守備リーダーのDFテイシェイラが出場停止のため、DFサミー・ムマエが出場。14分に右サイドを崩してボタカのクロスから鎌田がゴールを決めるが、33分にムスクロンのカウンターからFWアウォニーのゴールで1-1で引き分けた。90分にポル・ガルシアが負傷退場している。
今冬の移籍市場で主力選手のMFベズス(現ゲント)、DFデ・ノーレ(ゲンク)を放出。失速するかと思われたSTVVだったが、今年に入ってからゴールを量産するFWヨアン・ボリの好調により、4勝2分2敗とPO1争いに食らいついている。
しかし、ここ2試合はクルブに内容も圧倒され0-1で敗戦。前節は好調ムスクロンを止めることができず、1-1と引き分けと、PO1進出を目前に足踏みが続き、現在はPO1圏外の7位に後退。やや流れの悪い中で最終決戦に臨むことになった。
今季は3位スタンダールより少ない6敗、47得点34失点とすでにPO1進出を決めたチームとは遜色ない成績を残すSTVV。12得点の点取り屋、コートジボワール代表FWヨアン・ボリ、先日日本代表初招集されたFW鎌田大地が得点源となる。最前線に入り溜めを作りつつ、個人でも突破を見せていくボリと、ボックス内での仕掛けでゴールを演出する鎌田のコンビだが、最近は得意のボックス内になかなか侵入できない鎌田よりは、ボリによる個での突破によるゴールが多い。
突破力に優れる両サイドのアコラツェ、ボタカが押し込まれずに高い位置でプレーすれば、得点力は大きく期待されるが、押し込まれるとなかなか状況を回復できず、防戦一方になりやすい試合も目立つ。DF冨安健洋、GKステッペなどの守備陣が上手く粘り、サイドからの攻撃で得点機を伺いたい。
3連勝で一気に調子を上げてきたゲント
前節のオーステンデ戦では、4-2-3-1のゲント。3分にセルロートのカットインからのシュートを相手GKが弾いたところを、ウクライナ代表FWヤレムチュクが押し込んで先制。44分には追いつかれるものの、50分に左サイドを裏に抜け出したMFドンペのゴールで2-1で突き放した。これでスタンダール、ズルテに継いで、オーステンデも破り、3連勝で6位に浮上した。
今シーズンは序盤の躓きにより、第10節のゲンク戦を最後にイェヴ・ヴァンデルハーゲ監督が解任(現在はコルトライクを指揮)。攻守のバランスを無視したとも見られる無謀な攻撃重視のスタイルにより、頻繁にカウンターを喰らい、リスクマネージメントの不味さが顕著となっている。現在はデンマーク王者のミッティランからイェス・トールップ監督を招聘し、ポゼッション重視で空いたレーンから突破を狙うサッカーを展開するがなかなか浸透せず、現在では攻守の鋭い切り替えを重視したショートカウンターを主な武器とし、充実した試合内容でスタンダール・リエージュ、ズルテ・ワレヘムなどの難敵を撃破している。
チームのエース格のMFギオルギ・チャクヴェダーゼが怪我のために離脱しているが、10試合連続得点中と現在はリーグ3位の51得点を叩き込んでいる。二桁得点を超える選手はいないものの、クリスタルパレスからノルウェー代表FWセルロートが加わってからは、チーム全体での得点力が向上しており、18歳のカナダ代表FWデイヴィッド、ウクライナ代表FWヤレムチュクなど満遍なくゴールを決めている。またチュニジア代表DFディラン・ブロンが今季7得点と、守備の選手ながら驚異的な得点力を誇り、セットプレーでの得点力も光る。
元STVVの10番で前回のカップ戦での直接対決では2得点1アシストを決めたフランス人MFジャン=リュック・ドンペ、195cmの長身ながら強引なカットインで突破を狙うFWアレクサンダー・セルロートの両サイドのアタッカーが、どれほどSTVVのサイドを圧倒するのかが鍵を握る。フィジカルプレーヤーで競り合いが強いFWヤレムチュク、空いたスペースからFWデイヴィッド、バイタルエリアからは元ベルギー代表MFオジジャのミドルなど、多彩な得点力を誇る。今季通じての課題になっている攻撃時のリスクマネージメントを徹底しつつも、リーグ屈指の得点力でSTVVから先制点を奪いたい。
モナゲ(tipmona)ってなに?
そもそもMonacoinってなに?
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません