第27節 STVV-アンデルレヒト

4試合勝利がない3位アンデルレヒトは、プレーオフ進出を狙う10位STVVと対戦しました。

スターティングイレブン

STVVは前節のゲント戦で、右SBのキツィウが退場したため出場停止。しばらく出場機会に恵まれなかったギリシャ人DFグータスが入り、中盤と前線はMFボカタ、FWヴェトケレはベンチスタートになり、前節はボランチのアレクシス・ドゥ・サールをFW、ボランチにはガーナ人のMFサミュエル・アサモア、右サイドハーフにはMFダミアン・デュソーが起用されました。冨安健洋は足首の怪我のためベンチ外。

4試合勝利なしのアンデルレヒトは、オニェクル、クムス、カラなど負傷者が多く、前節の退場によりデンドンケルが出場停止のため、従来の3-4-2-1から、4-2-3-1に変更。1トップに今季不調のテオドルチク、2列目にサイエフ、マッシモ・ブルーノ、キプチュを起用し、森岡亮太はベンチスタートです。

ハイライト

レビュー

ボールを繋ぎ、裏を狙うFWテオドルチクへのスルーパスを狙うアンデルレヒトと、4-4-2の陣形を作り、高い位置からプレスを掛けてショートカウンターを狙っていくSTVVの試合展開でゲームが進みます。不安定な戦いが続くアンデルレヒトは、ボールはつなぐが、STVVの厳しいプレスを交わすことができず、ゲームを落ち着かせることができません。

チャンスをまともに作れず、逆にSTVVのカウンターの脅威を受け続けるアンデルレヒトに対し、サポーターは苛立ち、18分、過剰に発煙筒を焚き、視界が悪くなったため、10分間試合が中断になります。

中断後もSTVVのペースは変わらず、アンデルレヒトの縦パスをインターセプトし、何度も攻撃を仕掛けます。42分、アンデルレヒトの縦パスをCBのコティシュがヘッドで跳ね返したボールを、左ウイングのレジャールがダイレクトで中央へ叩くと、FWチュバ・アクポムが受けて、ドリブルで相手DFジョスエ・サを躱して、ミドルシュートを放つと、ボールは左隅ギリギリに決まり、STVVが先制します。前半はSTVVが1-0で折り返します。

後半、アンデルレヒトは62分にブルーノを下げてダウダ、75分にサーレマーケルスと10代の若手選手を投入。ダウダ、サーレマーケルスはプロデビュー。STVVの運動量が落ちて、アンデルレヒトが交代した若手2人がサイドで仕掛けたり、中央のテオドルチクが突破を狙うものの、急造メンバーではなかなか噛み合わず、決定機を作ることができません。セットプレーのチャンスも得るものの、STVVの守備陣が跳ね返し続けます。

82分にジョスエ・サを下げて、森岡亮太を投入して、アンデルレヒトは3バックにしてSTVVの守備陣に圧力をかけるものの、STVVは快速アタッカーのヴェトケレ、長身FWヨアン・ボリを投入して、リスクを背負うアンデルレヒトの守備陣にプレッシャーをかけつつ、ディフェンスラインを下げて、1点を守る体制に。ゲーム終盤はアンデルレヒトがほとんどボールを握る時間帯だったが、テオドルチクを始めとする攻撃陣が不調で万事休す。STVVが8月に3-2で勝利したのに次いで、今季はアンデルレヒトに連勝しました。

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