フェリス・マッズ、2017年のレイモン・ゲタルス賞に

2017-12-28

ベルギー人監督を対象の最優秀監督に、毎年授けられるレイモン・ゲタルス賞に、スポルティング・シャルルロワのフェリス・マッズ監督が選出されました。

 

シャルルロワ出身のイタリア移民二世で、かつては地元のRSCシャルルロワのユースチームでプレーしていたものの、トップチームに昇格することができなかった、フェリス・マッズ。シャルルロワ近郊で体育教師に就きながら、アマチュアクラブでプレーしていたが、24歳でUSニヴェイユのユースコーチとして指導者に転身しました。30代までは3部以下のアマチュアクラブを指導していたが、2010年に就任したホワイトスター・ウォルウェで、ベルギーカップ8強に進出させると、2011年には2部に昇格させると、そのまま昇格争いを演じる手腕を発揮。2013年に、実力を買ったRSCシャルルロワがオファー。46歳になって、選手としては昇格できなかった地元クラブへ、監督として復帰した稀有な指導者です。

フェリス・マッズが就任以前のシャルルロワは、2部降格も経験するなど、残留争いの常連で苦しんでいました。しかし、就任以後は2度のプレーオフ進出を果たし、今シーズンは2位につけて、初優勝も狙える位置に登りつめました。毎年のように主力選手を引き抜かれながらも、国内外から獲得した無名な若手選手を活かして、年々力をつけてきています。現在では、ベルギー人監督の中でも最も評価の高い指導者の一人と言えるでしょう。

リーグ屈指の堅守からの高速カウンターを得意とするマッズのチーム。例年では堅い守備だが、得点力は伸びなかったが、今季はペルー代表FWクリスティアン・ベナベンテ、イラン代表FWカヴェー・レザレイ、ベルギーU-21代表FWドディ・ルケバキオの3トップが好調で、リーグ3位の33ゴールを叩き出しています。1位のクルブとの勝ち点差は大きいが、今季はプレーオフ次第では初優勝も十分狙えます。

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