Can / Tago Mago
音ネタを更新するつもりだったが、全然そうしてなかったので、1つあげます。
まずは、「Can」の「Tago Mago」。
収録曲
- Paperhouse – 7:29
- Mushroom – 4:03
- Oh Yeah – 7:22
- Halleluhwah – 18:32
- Aumgn – 17:22
- Peking O – 17:22
- Bring Me Coffee or Tea – 6:47
参加ミュージシャン
ホルガー・シューカイ – ベース
イルミン・シュミット – キーボード
ミヒャエル・カローリ – ギター
ヤキ・リーベツァイト – ドラム
ダモ鈴木 – ヴォーカル
70年代ドイツを代表するバンド
先月の22日に、カン(Can)のドラマー、ヤキ・リーベツァイトが他界した。享年は78歳。そのこともあって、最近はCD引っ張り出したり、Youtubeなどで、カンのアルバムを聴くことが多い。
カンとは、1968年の西ドイツで結成されたロックバンド。ドイツの現代音楽のカールハインツ・シュトックハウゼン教室のイルミン・シュミット、ホルガー・シューカイと、ホルガー・シューカイの生徒だったミヒャエル・カローリ、ジャズ界で活躍していたヤキ・リーベツァイトが組んだバンドで、ビートルズの影響を受けて、ロックバンドとして活動を開始。
70年前後といえば、サイケデリック・ロックから派生して、ハードロック、ヘヴィメタル、プログレッシブ・ロックなど出てくる時期で、ロックシーン自体が多様化していく時代。カンは世間的にはクラウトロック(ジャーマンプログレ)など言われるが、クラシックの要素を組み込んだり、芸術方面に寄っていく、ピンク・フロイドやイエスといったバンドとは、また違った感じである。
つまり、カンはカン。
ヴォーカルに日本人
このアルバムには、ヴォーカルは日本人のダモ鈴木が参加。前任者のアメリカ人のマルコム・ムーニーが、神経衰弱に陥り、メンバーから脱退した後にヴォーカルを探したところ、街中で奇声を上げながらパフォーマンスしている日本人がいて、「今日ライブあるけどボーカルやらない?」と言われ、「やることないし行くわ」の一言でメンバー入りしたらしい。
前任者のマルコム・ムーニーも凄まじいまでの下手なヴォーカルだったが、ダモも下手。カンのコンセプトとしては、あんまり歌が上手くない素人くさいのを使うという考えだとか。他はみんな凄いが。
とにかく気持ちいい
「Tago Mago」は、カンを代表するアルバムだが、どういいのか正直説明するのが難しい。分かりやすいテクニックを見せつけるわけでもなく、ボーカルはとても上手いといえない。3曲目の「Oh Yeah」が途中で日本語で歌っているのが面白い。5、6曲目に関しては、アバンギャルド過ぎて、音楽かと思えないような感じ。
ただ、違う世界へ持って行かれそうな感じがする音楽。聴いていると、だんだんハイになってくる。 以前の職場で、作業BGMとして、いろいろCDを持ち込んでいたことがあったが、これを流したときは、会話がまるで弾まなくなり、作業も進まずで、放心状態になりかけた。
ドラムマシーンより正確なヤキ・リーベツァイト
Can(@SpoonRecords)のドラマーJaki Liebezeitが死去。#RIP #Can #JakiLiebezeit #RIPJakiLiebezeithttps://t.co/9hoUyZwEeO pic.twitter.com/Ik93kCjkhR
— clubberia (@clubberia) January 23, 2017
先日亡くなった、ヤキ・リーベツァイトのドラムは、何時間も正確過ぎて、「ドラムマシーンより正確」、「半分が人間で半分が機械」など言われた。
ヤキのドラムは正確なリズムを延々と刻み続ける。「Halleluhwah」は20分近くの大作だが、8時間のセッションの中で切り取ったものらしいが、20分もの間、ほぼ一定のリズムを刻み続けている。淡々とドラムを叩いているが、これがだんだん気持ちよくなり、脳から何か変な汁がでてきそうな感覚になる。
「Halleluhwah」は最後はフェードアウトで曲が終わっているが、テープを編集して、延々に繋いでもいいくらい、永続性がある。
歌ものとか、最初から最後まで構成を練って、ここは出だし、ここはサビ、ここはソロみたいに、作り上げるものかと思うが、このアルバムに関しては、延々に繋いでいるものを切り取った…という感じに思えたり。気づいたら頭のなかでグルグル回っている感じ。音楽に対する考え方、イメージが全然違うものになりそうな。
セックス・ピストルズのフロントマン、ジョン・ライドン(ジョニー・ロットン)が、最も組んでみたかったドラマーは、このヤキ・リーベツァイトだったとか。ピストルズ解散後に、パブリック・イメージ・リミテッドを結成しているが、カンの影響を大きく感じさせられるものだったり。ジョン・ライドンの歌い方は、初代ボーカルのマルコム・ムーニーに似て、音程無茶苦茶でも凄まじいだけに。
気持ちいい曲の数々、ありがとうございました。
RIP Jaki Liebezeit
モナゲ(tipmona)ってなに?
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