【2018-2019 PO1特集】 ロイヤル・アントワープ

2019-03-29

今週の金曜日、29日20時半(日本時間30日4時半)から始まる、ベルギーリーグのプレーオフ1。参戦する6チームの連載を行っています。2回目はレギュラーシーズン6位、初の進出となるロイヤル・アントワープです。

試合開催日程

第1節
3月29日 20:30(日本時間翌4:30)
スタンダール・リエージュ – アントワープ

第2節
4月2日 20:30(日本時間翌3:30)
アントワープ – ゲンク

第3節
4月7日 18:00(日本時間翌1:00)
アンデルレヒト – アントワープ

第4節
4月13日 20:30(日本時間翌3:30)
ゲント –

第5節
4月22日 14:30(日本時間21:30)
アントワープ – クルブ・ブルッヘ

第6節
4月26日 20:30(日本時間翌3:30)
アントワープ – スタンダール・リエージュ

第7節
5月3日 20:30(日本時間翌3:30)
ゲンク – アントワープ

第8節
5月12日 14:30(日本時間21:30)
アントワープ – アンデルレヒト

第9節
5月16日 20:30(日本時間翌3:30)
アントワープ – ゲント

第10節
5月19日 18:00(日本時間翌1:00)
クルブ・ブルッヘ – アントワープ

「The Great Old」初のPO1進出

昨シーズンは13年ぶりに1部に戻ってきたロイヤル・アントワープ。愛称は「グレート・オールド」。1880年創設のベルギー最古の名門クラブだけに、2部に降格している頃も変わらず人気があり、毎週1万人を超える観客動員を記録している。昨シーズンはルーマニアの名将ラースロー・ボローニを招聘。序盤から上位進出していたが、レギュラーシーズン終盤戦での急失速が原因で、1年目は8位で終了した。

1部復帰2年目となる今シーズンは、開幕前から大型補強を敢行。ムスクロンの主力を担ったFWボリンギ、MFゴベア、DFアルスラナギッチを引き抜き、クルブで200試合出場のイスラエル代表MFラファエロフ、ディナモ・キエフと契約満了になった元DRコンゴ代表FWムボカニも加わり、「5強」とは引けを取らない戦力になった。チームは開幕当初からトップ6に入り、今シーズンも年明け以降に失速するも、なんとか粘り、一度も7位以下に落ちることなく、初のプレーオフ1進出を果たした。

フォーメーション

システムは4-2-3-1を主に使用。スポーツディレクターがルシアーノ・ドノフリオ、監督がラースロー・ボローニと、元スタンダール・リエージュの監督・フロントがチームを管轄していることもあって、DFヴァン・ダメ、FWムボカニを始め、スタンダールでプレーした選手が非常に多い。

かつて率いたレンヌ、モナコ、スタンダール・リエージュでは攻撃的なスタイルを特徴としていたボローニ監督だが、アントワープでは堅守が特徴のチームとなっている。肉弾戦を得意とするDFヴァン・ダメ、MFハルン、GKボラトが揃う守備陣は、セットプレーでは滅法の強さを誇る。前線もフィジカルが強いムボカニ、ボリンギなどを揃える。クロッサーのユクレルド、テクニシャンのラファエロフとヘーレマンス、ドリブラーのイヴォ・ロドリゲスなどがアクセントになるだろう。フィジカルとファイティングスピリットを前面に出す戦いを演じるだけに、イングランドスタイルが好きな人にはオススメしたい。

また、今シーズンはレギュラーシーズン不動の右サイドバックとして活躍してきた、ポルトガル人DFアウレリオ・ブタは、第30節のコルトライク戦で足首を骨折したため、今シーズン絶望。6アシスト決めているチャンスメーカーの離脱は大きな痛手になるだろう。

注目選手

DF ディノ・アルスラナギッチ

スタンダール・リエージュの下部組織出身の元U-21ベルギー代表のセンターバック。スタンダール・リエージュの下部組織出身で、トップチーム昇格後に主力として活躍してきたが、2016年に出場機会を失い、ムスクロンへ移籍。一時は残留絶望的のムスクロンを堅守で残留に導くと、2017年夏からアントワープでプレー。今シーズンは無類のフィジカルを武器に、守備の中心として頭角を表してきた。両親はボスニア人。

DF シメン・ユクレルド

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今シーズンにノルウェーの名門ヴァレレンガから加わった、ノルウェー人の左サイドバック。これまでレギュラーシーズン29試合に出場し、1得点6アシストを決めている。激しく上下動を繰り返し、鋭く正確なキックからアシストを決める、左サイドのキーマン。

FW ディウメルシ・ムボカニ

ベルギーリーグでのキャリアは長く、スタンダール・リエージュ、アンデルレヒトで活躍し、2012年にはベルギー・ゴールデン・シューズにも輝いた、33歳のコンゴ民主共和国のアタッカー。20代の頃は、前向いたらひたすらシュートを放つ、貪欲なゴールハンターだったが、アントワープではポストプレーもこなす利他的なセンターフォワードとして活躍する。

MF リオル・ラファエロフ

8年間プレーしたクルブ・ブルッヘを離れ、今シーズンからはアントワープでプレーする、32歳のイスラエル代表のテクニシャン。戦術理解度が高く、攻撃的なポジションではどこでもこなすが、アントワープではほとんどの試合でトップ下で出場し、フィジカル重視の選手が多いチームで変化をつけるアタッカー。プレースキッカーも務める。

GK シナン・ボラト

ゲンクの下部組織出身で、スタンダール・リエージュでは正GKとして活躍してきたトルコ代表GK。手足の長さを活かしたハイボールの強さを特徴とし、敵味方との衝突を恐れず、勇気ある飛び出しを特徴とする、闘志みなぎる守護神。レギュラーシーズン10試合クリーンシートを達成し、今季の最優秀GK候補。

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