浦和に加入のアレクサンダー・ショルツについて
31日にデンマーク・スーペルリーガのミッティランのデンマーク人DFアレクサンダー・ショルツが、浦和レッズへの移籍が発表されました。
デンマーク人ですが、2012年から6年間に渡って、ベルギーでプレーしており、ロケレン、スタンダール・リエージュ、クルブ・ブルッヘでプレーしていました。
2012年にアイスランドのストヤルナンからロケレンへ移籍。加入当初から、当時はペーテル・マース監督(前シント・トロイデン、現ベールスホット監督)に率いられ上位チームの常連だった、ロケレンのセンターバックに定着していました。当時のコートジボワール代表正GKバリー・ブバカル・コパと共に守備陣の中心を担い、強靭なフィジカルを活かし、相手を跳ね返し続けていました。2013-2014シーズンのベルギーカップ決勝では、セットプレーから決勝点となるゴールを決めています。
2015年1月には、ベルギー国内屈指の名門であるスタンダール・リエージュへ移籍金300万ユーロ(約3億6000万円)で完全移籍を果たします。当時のベルギー代表選手であった、DFローラン・シマンの後釜を担う実力者として、ロケレンで活躍していたショルツが選ばれました。スタンダール・リエージュへ移籍したことによって、当時所属していた川島永嗣、小野裕二とチームメートになりました。
移籍後、スタンダール・リエージュのレギュラーに定着し、チームの大黒柱を担っていたローラン・シマンに劣らないパフォーマンスを発揮。2015-2016シーズンには、アンデルレヒトへ移籍したキャプテンのフランス人MFアドリアン・とレベルに代わりキャプテンに就任。キャプテンに就任したシーズンで、2015-2016シーズンのベルギーカップ決勝でクルブ・ブルッヘに勝利し、自身3度目のベルギーカップ優勝を果たしました。
その後、膝の怪我により長期離脱を経験したショルツ。怪我から復帰後は、スタンダールの守備陣のコンスタンティノス・ライフィス、クリスティアン・ルインダマらの台頭もあり、センターハーフで起用されることが多くなりました。しかし、度重なる怪我で出場機会が減少すると、2018年1月にクルブ・ブルッヘへ移籍します。
クルブ・ブルッヘでは度重なる怪我もあり、出場数は7試合と少なく、ほとんど活躍することができず、2018年夏にミッティランからのオファーを受けて、デンマーク帰国の道を選びました。
現在のJリーグでは、クルブ・ブルッヘに在籍経験があるレアンドロ・ペレイラ(ガンバ大阪)、ジョルジュ・クルークス(アビスパ福岡)、アユブ・マシカ(ヴィッセル神戸)が在籍していますが、彼らはベルギーリーグでは目立った実績を残すことができませんでした。
ただ、ショルツに関しては、ロケレンでベルギーカップ優勝2回の原動力になり、スタンダール・リエージュではキャプテンとしてベルギーカップ優勝を果たしているため、確かな実績を作ってきました。他の選手達とは決定的に違う部分でしょう。
ロケレン時代からポテンシャルの高さは評価されており、強靭なフィジカルとファイティングスピリッツを評価されていたショルツ。攻撃面での貢献も大きく、スタンダールでは一時期センターハーフで起用されるほど、攻撃の起点になる選手としても評価されていました。
浦和レッズでの活躍も期待したいものです。
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