シャルルロワ – ゲンク プレビュー / 森岡亮太と伊東純也の現状など

2019-03-02

2日18時(日本時間翌2時)に開催される、第28節「シャルルロワ-ゲンク」についてのプレビューです。スカパーで放送されるので、事前情報として参考にしていただけると光栄です。

https://twitter.com/SportCharleroi/status/1101048649591803905

PO1に向けて1敗も許されないシャルルロワ

現在8位、PO1圏内である6位のアンデルレヒトとの差が4のシャルルロワ。ここ2年はPO1に進出し、確固たる地位を確立しつつあるワロンの雄だが、今年に入ってからは、2勝2分2敗と追い上げムードにはまだ至らない模様。残り3試合全勝して、他のチームへプレッシャーを掛けておきたい。

多種のフォーメーションを使いこなすフェリス・マッズ監督だが、ここ最近の試合では4-2-3-1がメイン。今冬のマーケットで加入した森岡亮太がトップ下に入り、怪我から復帰したイラン代表の快速WGアリ・ゴリザデが復帰したことで、ようやくベストメンバーが揃ってきた。

前節はシント・トロイデンとのPO1を賭けた大一番だったが、開始早々のボリのゴールでゲームプランを難しくなり、途中で盛り返す時間帯はあったものの、結局は不利な展開を跳ね除けることはできず、1-3で敗戦。自陣からのロングカウンターを得意とするチームだけに、先制した試合では強さを発揮するシャルルロワ。ポゼッション時ではカウンター対応の不味さが目立つ試合が最近目立っている。

快速ウイングのゴリザデ、ブルーノらの突破、フィジカルが強いオシムヘンの得点力、ボックス内でのスペースに入り込んで、ラストパスを供給する森岡亮太ら、4人が攻撃の中心になり、中盤のイライマハリトラ、ディアンディが供給源になる。オシムヘンが孤立する場合は、ベテランFWペルベを起用し、ターゲットマンを2枚にすることで打開を図る。今季は選手層の薄さに苦心しているマッズ監督だが、対戦相手のスカウティングから上手くはめていく手腕が優れ、今季はクルブに連勝している。シント・トロイデン戦では後半で4-3-1-2に変更しているため、ゲンク戦ではフォーメーションの変更も考えられる。

シャルルロワ移籍で復調の森岡亮太

今冬の移籍でエースのクリスティアン・ベナベンテが、エジプトのピラミッズへ放出したが、後釜に森岡亮太がフィット。フィジカルが強いセンターフォワードのチーム得点王のオシムヘンとの互換性が良く、オシムヘンの周りを衛星のように動き回り、ボックス内でチャンスメークをする。

チームメートには過去に森岡と一緒にプレーした選手はいないが、シャルルロワのシステム自体は、半年間プレーしたワースラント・ベヴェレンと似ているのか、合流後すぐにフィットした。第26節のコルトライク戦はPKで今季初ゴールを決めており、チームからの信頼も厚い。

足踏み状態が続くゲンク

開幕から首位を走るゲンク。しかし、ヨーロッパリーグのスラヴィア・プラハ戦では、良いところがなく敗退。リーグ戦も3勝1分2敗と、勢いにやや陰りが見える。チームの大黒柱でノルウェー代表MFサンダー・ベルゲがふくらはぎの負傷で離脱。肉離れから復帰したコロンビア代表DFジョン・ルクミも不調で、ここに来てチーム状況の悪さが浮き彫りになってきた。

ヨーロッパリーグのスラヴィア・プラハ戦ではアクシデントで途中退場したMFブライアン・ヘイネン、GKダニー・ヴコヴィッチは大事に至らず、アントワープ戦でも先発フル出場。スラヴィア戦では欠場したガーナ代表DFアイドが復帰し、チームは3試合ぶりの無失点。年明け以降、失点数の多さが目立っていたが、この試合では改善が見られた。

逆に陰りが見えるのが攻撃陣。2月中旬にスペイン人MFポスエロの移籍報道が取り沙汰され、その影響からベンチに降格。大黒柱を失った攻撃陣に陰りが見え、左ウイングのトロサールの個人技に依存する場面が多く見られた。現在では移籍話が沈静化し、シーズン終了までポスエロは残留することが決まり、レギュラーに復帰したが、多彩な攻撃陣が揃うゲンクでも、個で打開できるトロサール同様、ポスエロの存在は必要不可欠と証明された2月の公式戦だった。

着実にチャンスが増えている伊東純也

ヨーロッパリーグのスラヴィア・プラハ戦では、右ウイングで先発フル出場を果たし、ゲンクでのデビュー戦を飾った日本代表FW伊東純也。チーム状況が悪く、チャンスはあまり恵まれなかったものの、後半には持ち前のスピードから裏を抜けて、ポスト直撃する惜しいループシュートも見せた。前節のアントワープ戦も、62分から途中出場し、着実に出場機会も増えている。

積極的な仕掛けを要求されるサイドアタッカーだが、エンドンガラ、ペイントシルなど、ゲンクの右ウイングは激戦区。合流したばかりということもあり、なかなパスが回ってこない伊東純也だが、インナーラップを得意とする右SBメーレとの連携も確立しつつ、ゴールとアシストを決めて、今後のPO1のためにもチームからの信頼も獲得したい。

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