2017-2018優勝プレーオフ特集 Vol.2 スポルティング・シャルルロワ
ベルギーリーグ優勝プレーオフ特集。第2回目は、前半戦から好調で、2シーズン連続のプレーオフ進出を果たした、ワロンの雄、スポルティング・シャルルロワです。
Contents
所属メンバー
GK
1 ニコラ・ペヌトゥー フランス 1981.2.28(37歳)
12 ヨアヒム・イムブレヒト ベルギー 200110.9(16歳)
15 ヴァレンタン・ボーム ベルギー 1997.1.25(21歳)
35 パルフェ・マンダンダ DRコンゴ 1989.10.10(28歳)
DF
2 アントニー・ダルベルト ベルギー 1994.10.13(23歳)
6 ジョイコ・ザイコフ マケドニア 1995.2.10(23歳)
8 フランシスコ・マルトス(c) スペイン 1984.1.4(34歳)
17 ステルゴス・マリノス ギリシャ 1987.9.17(30歳)
23 スティーヴン・ヴィレムス フランス 1990.8.31(27歳)
24 ドリアン・ドゥソレイユ ベルギー 1992.8.7(25歳)
25 ヌリオ・フォルトゥナ ポルトガル 1995.3.24(23歳)
27 ジュリアン・セレスティン フランス 1997.7.24(20歳)
41 フランシス・エンガンガ コンゴ 1985.6.16(32歳)
MF
13 クリストフ・ディアンディ セネガル 1990.11.25(27歳)
14 クリスティアン・ベナベンテ ペルー 1994.5.19(23歳)
18 アマラ・バビー セネガル 1989.2.23(29歳)
20 ナタン・ローデ ベルギー 1997.12.11(20歳)
22 ガエタン・ヘンドリクス ベルギー 1995.3.30(22歳)
26 マルコ・イライマハリトラ マダガスカル 1995.7.26(22歳)
28 エネス・サグリク ベルギー 1991.7.8(26歳)
29 ロマン・グランジュ フランス 1988.7.21(29歳)
77 ママドゥ・ファル セネガル 1991.12.31(26歳)
FW
7 ジョルダン・ルマクル ベルギー 1987.2.14(31歳)
9 カーヴェ・レザイー イラン 1992.4.5(25歳)
10 ダヴィ・ポレ ベルギー 1988.8.12(29歳)
19 ヴィリー・サメド フランス 1994.4.27(23歳)
99 クリス・ベディア コートジボワール 1996.3.5(22歳)
智将フェリス・マッズ率いるダークホース
昨シーズンに引き続き、2年連続で優勝プレーオフに進出し、成長著しい「ゼブラス」こと、スポルティング・シャルルロワ。2017年度のレイモン・ゲタルス賞に輝いた、地元シャルルロワ出身の智将フェリス・マッズが率いるチームは、毎年のように主力選手は引き抜かれても、安定した成績を収めています。
今シーズンは序盤から好調をキープし、首位のクルブに次いで、長期間に渡り2位をキープしていました。ベルギー南部のシャルルロワは、炭鉱の街として栄え、第2次大戦後にイタリア系の出稼ぎ労働者が多く流入しており、イタリア二世のフェリス・マッズ監督は、非常に守備が固く、鋭いカウンターを武器とする、いかにもイタリアらしさを感じさせるサッカーを演じます。ここ近年では、最大のライバルのスタンダール・リエージュを凌ぐ成績を収めており、ビッグ5に割って入る中堅チームの最右翼として名前が上がっています。
毎年、得点力に課題を抱えるチームだが、今シーズンは新加入のイラン代表FWカーヴェ・レザイーがブレーク。3年目のペルー代表MFベナベンテと共に攻撃陣を牽引し、昨シーズンのレギュラーシーズンでの34得点から、46得点に大幅に攻撃力を向上させています。
しかし、年明け以降の成績は白星が伸び悩み、23節から6試合連続引き分けと勝ちきれない試合が多く、決して調子が良くないクルブとの差を縮められませんでした。他のチームが補強によって戦力を上乗せしているが、シャルルロワはサイドアタッカーのMFドディ・ルケバキオ、MFフロリアン・タンモンを放出しており、代わって入った選手が活躍できていないため、冬の移籍市場の失敗が際立ちます。
シーズンを通して、堅守は維持しており、あとは攻撃陣がどれだけ活躍するかにかかっています。対戦相手や試合展開によって、頻繁にフォーメーションを変更するため、レギュラーシーズンで2タテを食らったアンデルレヒトはもちろん、どこのクラブもややこしさを感じるだろうと思います。
フォーメーション
スポルティング・シャルルロワ https://t.co/NMfIk4ju65 pic.twitter.com/pXRfb1iWYN
— footballtactics.net (@tacticsbooks) March 28, 2018
スポルティング・シャルルロワ https://t.co/sgCayAc4Pg pic.twitter.com/8yvk3Zwm0k
— footballtactics.net (@tacticsbooks) March 28, 2018
スポルティング・シャルルロワ https://t.co/nHU5pZwJyF pic.twitter.com/GKg4llnIKz
— footballtactics.net (@tacticsbooks) March 28, 2018
様々なフォーメーションを使いこなすチームですが、ベナベンテとレザイーを2トップにした、4-4-2が最も多いかと思います。センターラインの守備力が高く、中央からは崩されることが少なく、逆転負けが非常に少ない先行逃げ切り型の戦い方を得意としています。前半戦の攻撃陣を牽引した、右ウイングのルケバキオの放出は痛いが、バビー、ルマクル、サグリクとサイドアタッカーに恵まれています。
ホームグラウンの選手を5名保有していれば、どこの国の選手を獲得していても良いという、事実上の無国籍リーグであるベルギーリーグらしく、チームの大黒柱のポレ、若手のヘンドリクス以外は、殆どが外国籍の選手を抱えています。フランス語を母語とするワロン地方のクラブらしく、伝統的に隣国のフランスの1部の下位~2部から、ほとんどの選手を獲得するため、「フランスリーグ1.5」のようなメンバー構成になっています。中でも守護神のGKのペヌトゥーは、バスティア、ヴァンランシエンヌなどで、リーグアン&ドゥ通算500試合近くプレーしていました。
注目選手
MF クリスティアン・ベナベンテ
今シーズンのシャルルロワを牽引するペルー代表のテクニシャン。8歳でレアル・マドリーの下部組織に所属し、2013年でレアル・マドリー・カスティージャでデビュー、2015年にイングランドに渡り、ミルトン・キーンズ・ドンズへ移籍するも出場機会に恵まれず、2016年1月からシャルルロワでプレーしています。ドリブルテクニックとパスに優れ、数々のゴールとアシストを生み出しています。ペルー代表にも16試合出場しており、本大会での活躍も期待されています。
FW カーヴェ・レザイー
シャルルロワのスポーツディレクターを務める、イラン人のメフディ・バヤに誘われ、今シーズンからエステグラルから移籍してきた、イラン代表のストライカー。シャルルロワでは主にフィジカルを活かして、ボールの収めどころとして機能しているが、裏に抜け出すゴールも多く、かなり器用な印象を感じさせるアタッカーです。イラン代表では、グーチャンネジハド(ヘーレンフェーン)、アズムン(ルビン・カザン)などの壁が厚く、出場機会に恵まれないので、スーパーサブ的な起用が有力視されます。
MF ガエタン・ヘンドリクス
2016年にSTVVから移籍してきた、22歳の若手センターハーフ。STVVではベンチが定位置で、なかなか出場機会に恵まれなかったが、シャルルロワへ移籍してからはレギュラーに定着。危険を未然に防ぐポジショニングが上手く、シャルルロワの中盤を引き締める重要な役割を果たしています。攻撃参加は多くないものの、2トップがサイドに開いたときは、バイタルエリアに侵入して、強力なミドルを放つこともあります。
モナゲ(tipmona)ってなに?
そもそもMonacoinってなに?
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません