第28節 ワースラント・べヴェレン – ゲント

前節は残留争いのメヘレン相手にホームで引き分けたゲントは、アウェーのフレーティルスタディオンで、プレーオフ進出を目指すワースラント・べヴェレンと対戦。ゲントは引き分け以上でプレーオフ進出が決定します。

スターティングメンバー

ホームのワースラントは、冬の移籍期限終了間際にゲントからローンで加入したルイス・ヴェルストラーテがトップ下で初スタメン。両翼のボリェヴィッチとアムポマーはポジションを左右入れ替え。あとは殆どメンバーは変わりません。

ゲントは、久保裕也が久々のベンチスタート。トップ下にはデヤーゲレが出場。アサレが負傷し、懸念の左SBにはブロンが出場し、CBには今冬に加入したノルウェー代表DFルーステッドが初スタメン。

ハイライト

 

レビュー

最終ラインからボールを繋いで、左右のサイドを起点に中央を狙っていくゲントに対し、4-2-3-1のブロックを作り、鋭いカウンターからゴールを狙っていくワースラントという試合展開になった一戦。

18分、右サイドを崩していくワースラント。右サイドからルイス・ヴェルストラーテがスルーパスを狙うがゲントに拾われます。しかし、ゲントDFルーステッドのクリアミスが、右サイドのルイス・ヴェルストラーテに入り、そのままクロス。これをエースのテリンが頭で押し込んで、今季16得点目のゴールでリードを奪います。

追いつきたいゲントだが、トップ下のデヤーゲレ、1トップのヤンガにはなかなかボールが収まらず、攻撃の形を作れません。逆にワースラントは、18歳のルイス・ヴェルストラーテが、ゲントでの出場機会が少なかった鬱憤を晴らすべく、トップ下で躍動。幾度もバイタルエリアで仕掛け、ワースラント攻撃陣に勢いを与えます。

後半もワースラントのペースは変わらず。51分にはルーフのゴールキックからアムポマーが繋ぎ、ルイス・ヴェルストラーテが巧みなボールコントロールからシュートに持ち込みシュートを放つも、ボールは枠外に。状況を打開したいゲントは、58分にアンドリヤシェヴィッチから久保裕也、62分にはフォケからシャクヴェタゼと攻撃的な選手が投入され、前節のメヘレン戦でも後半から採用された3-4-2-1にシステム変更し、狭い位置でもボールが収まる久保や、アウトサイドで起点を作れるシャクヴェタゼにボールを集めて、引き気味のワースラントの守備を崩しにかかります。

それでも一進一退の攻防は変わらず、63分にはワースラントがアングバンのパスから、好調のデミルがシュート。対するゲントも66分に久保からのポストプレーを受けたヤレムチュクがシュート。70分にはワースラントのセットプレーから、DFクーフリエが飛び込み2点目を狙います。

81分、ゲントが左からのコーナーキックのチャンス。サミュエル・カルのキックから、チュニジア代表DFダイロン・ブロンが押し込んで、ゲントが同点に追いつきます。プレーオフ進出のために、なんとか勝利したいワースラントは、84分にルイス・ヴェルストラーテからラシド・アイト=アトマン、89分にはヤンスからウイングプレーヤーのオリヴィエ・マイニーを投入します。

後半アディショナルタイム、ゲントは右CBに入ったジゴがロングフィードを放つと、ワースラントDFクーフリエがクリアを試みるが跳ね返せず、ボールは左サイドのシャクヴェタゼへ。シャクヴェタゼがドリブルでペナルティエリア侵入して折り返すと、最後はヤレムチュクが押し込んで、ゲントが逆転に成功。試合は2-1でゲントが勝利し、プレーオフ1(優勝プレーオフ)への進出が決定しました。

アンデルレヒトへ放出した森岡亮太の後釜に起用された、ルイス・ヴェルストラーテの躍動が目立った試合。ゲントでは久保裕也、デヤーゲレ、シャクヴェタゼなど、2列目でプレーする選手が多いため、なかなか出場機会に恵まれなかったものの、才能を十二分に発揮していました。森岡が抜けても、代役が十分に機能しているだけ、今季のワースラントの充実ぶりが光ると同時に、今季通して詰めの甘さを感じさせられる試合でした。

ゲントは前節のメヘレン戦同様、シャクヴェタゼの投入から、攻撃陣を活性化させ、やや強引ながらも勝利を収めた形になりました。久保はボールの収めどころとしては十分にプレーはしていたものの、ヤレムチュクが好調のため、やや黒子役に徹した印象を感じました。

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