JPL.25 Zulte Waregem – KAA Gent / ゲント、久保のPKで先制も、終了間際に追いつかれドロー

2017-02-09

ベルギーリーグ第25節、先週は首位クルブとのフランデレンダービーで、2-0で勝利したゲントは、アウェーのレーゲンボークススタディオンで、ズルテ・ワレヘムと対戦。

スターティングメンバー

ハイライト

似た者同士の対戦

3位のズルテと、6位のゲントの対戦。ズルテのフランキー・デュリー監督は、ゲントのハイン・ヴァンハーゼブルック監督と並び、ベルギーリーグでは「戦術家」と名高い指導者で、予算規模が1000万ユーロ(約12億円)の低予算ながら、毎年上位へ食い込むチームを作る指導者です。

ゲントは3-4-2-1。前節クルブ戦とは、MFヴェルストラーテ、カルに代わって、MFエシティ、デヤーゲレがスタメン。前節体調不良のデヤーゲレがレギュラーに復帰したものの、チームアシスト王のミリチェヴィッチはベンチスタートです。3トップはクリバリー、久保裕也、サイモンの3人。

ズルテは、システムを柔軟に変えるチームだが、今回は4-2-3-1を採用。元ベルギー代表GKボシュト、レギュラーのDFデライクが怪我で欠場し、GKステッペと、本職がセンターハーフの元ベルギー代表MFルポワンが穴を埋めます。攻撃の中心は、1トップを張るセネガル人FWレイェ、現在リーグアシスト王でトルコ系ベルギー人MFオヌル・カヤのコンビ。レイェのポストプレーと、カヤのテクニックを中心に、コンビネーションで崩していくチームです。

前半からお互いが高い位置から守備に入り、ゲントはクリバリー、ズルテはレイェに当てながらも、中盤を横幅を取って、攻撃を仕掛けます。ショートパスを多用し、両チームとも、最終ラインからショートパスを多用することもあり、お互いが前線から厳しく守備に入り、ショートカウンターを狙っていく試合展開になります。

久保裕也の2試合連続のゴールでゲント先制

前半はズルテのキャプテン、デ・ファウが負傷退場し、デンマーク代表DFダルスゴーアと交代するアクシデントが発生するも、膠着した試合展開でスコアレスで折り返します。

膠着状態が崩れたのは、68分。ゲントの右ウイングバックのMFブレヒト・デヤーゲレのパスから裏に抜け出した久保裕也が、相手GKケニー・ステッペに足を刈られて転倒。これがファールの判定でPKを得ると、久保が自らPKを決めて、ゲントが先制します。

カリニッチ、移籍後初失点

先制したゲントは、73分にデヤーゲレを下げ、フォケ、78分に久保裕也を下げ、ミリチェヴィッチ、83分にサイモンを下げて、マトンをそれぞれ投入。前半から飛ばしていた選手を下げて、フレッシュな選手に入れ替えます。

しかし、ズルテは前線から激しく守備をし、ゲントのビルドアップのミスを誘うと、ショートカウンターから幾度とチャンスを作ります。そのチャンスから得たプレースキックは、ことごとく202cmのカリニッチに防がれるもの、90分のコーナーキックでは、アウトサイドへ逃げていくボールにカリニッチが反応できず、ファーサイドへ流れたボールを、前半途中から出場しているダルスゴーアが決めて、ゲントが追いつきます。試合は1-1で終了。

これまではセットプレーも抜群の制空権と反射神経で、ゲントの守護神として君臨していたカリニッチだが、ゴールと逆方向へ向かうボールには反応することができず。味方選手もカリニッチの高さに信用しきって、対応が遅れたようにも感じられる失点シーンでした。

ゲントにとっては勿体無い引き分け。しかし、順位は5位に浮上。2017年に入ってからは、2勝2分と復調しており、補強も含めて、まずまずの年明けを迎えました。

次節のゲントは、11日の現地時間20:30(日本時間翌4:30)に、ホームのゲラムコ・アレナで、15位のオイペンとの対戦です。

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