【マッチレビュー】オーステンデ-シント・トロイデン

2021-02-08

久々にマッチレビューやります。

シント・トロイデンは、3-4-1-2のフォーメーション。カカーチェが出場停止のため、前節まで左CBを務めていたラヴァレーがスタメン。3バックの一角には、アントワープから加入した、ナイジェリア人DFジュニオール・ピウスが入った。前節はスタメンから外れていたブリュルスがスタメン入り。

オーステンデもシステムは3-4-1-2。ほぼベストメンバーだが、中盤の一角は北アイルランド人のマクギーハンでも、ベテランのヴァンデンドリーシュでもなく、20歳のドイツの若手、ベッツナーが入った。

試合は序盤からオーステンデが前線から激しいプレスを仕掛け、守備から入るシント・トロイデンに対して、主導権を握った。中盤での球際の争いを完全に制したオーステンデが、キーマンのデ・リデル、ブリュルスに対して、ダルピノを始めとする中盤勢が封殺。シント・トロイデンの好調の2トップ、鈴木優磨とイロンベ・エムボヨのコンビと、シント・トロイデンの中盤を完全に分断させた。

オーステンデの攻撃陣は、2m近い長身のマフタール・ゲイエと、ザンビア代表のスピードスター、ファション・サカラの速さを活かし、シント・トロイデンのゴールへ遅いかかった。サイドでの主導権もオーステンデが優位に働き、U-21代表にも名を連ねる両ウイングバック、左のロビー・ダハーセ、右のイェレ・バタイユが正確なクロスと、積極的なサイドからの飛び出しで更に圧力をかけた。

チーム全体として高い強度でプレーし続けるオーステンデに対して、シント・トロイデンは苦戦が続き、2トップになかなかいいボールを供給できず。しばらくオーステンデの決定力不足に助けられていたが、38分にオーステンデの波状攻撃から、長身のマフタール・ゲイエがゴールを決めて、オーステンデが先制点を決めた。前半を1-0で折り返した。

後半に巻き返しを計りたいシント・トロイデンだったが、前半はまずまずの出来で攻撃にも絡んでいた、右WBマクシミリアーノ・カーフリーズが負傷交代。システムを4-4-2に変更して巻き返しに計りたいが効果は表れなかった。更に圧力をかけるオーステンデは、60分にペナルティエリア内にダルピノが飛び込んでいったが、防ごうとしたシント・トロイデンのキャプテン、スティーヴ・デ・リデルがハンドで、オーステンデにPK。これをゲイエが決めてオーステンデが2点差に広げた。

盛り返したいシント・トロイデン。カーフリーズに代わって出場した、19歳のヤルネ・ステューケルスが個人技で打開を図るが、逆にオーステンデが74分に、攻め挙がってきたカポンが上げたクロスボールに、今度はピウスがハンドでオーステンデにまたもやPK。これをエースのサカラが決めて3点差に広げた。

万事休すのシント・トロイデン。松原后、コナテ、ナゾンを投入するが、90分にナゾンの突破から、鈴木優磨が鋭い飛び出しから今季13点目となるゴールを決めて、1点を返したが、試合は3-1でオーステンデが勝利した。

試合通じて激しいプレスと統率された組織力を十二分に発揮したオーステンデ。攻めてくる相手に対して、ロングカウンターを狙っていくシント・トロイデンの戦術に対し、前線からの速いプレスが際立っていたのが印象的だった。この試合が終了時点で順位を暫定4位に上げたオーステンデ。ライプツィヒの下部組織で長年指導していたアレクサンダー・ブレッシン監督の指導能力の高さと、レッドブルグループのメソッドが色濃いチームに仕上がっており、今後とも注目に値する存在になっていくだろう。

破れたシント・トロイデンだが、試合全体を通じて、オーステンデのプレー強度の高いパフォーマンスに圧倒される展開となった。特に中盤、両サイドの主導権争いで大きな差をつけられてしまったのが敗因となっただろう。今後の試合に向けて切り替えていきたいところだ。

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