PO1 第4節 ゲンク-クルブ・ブルッヘ / 首位攻防の好勝負はゲンクに軍配

2019-04-17

PO1の第4節、1位ゲンクと2位クルブ・ブルッヘの直接対決。勝ち点1差でクルブが勝利すれば逆転で1位に浮上。ゲンクは負けるわけにはいきません。

ハイライト

フォーメーション

両チームとも現在のベストメンバーをスターティングメンバーに連ねた。ゲンクは4-2-3-1。前節のゲント戦でMFヴェルストラーテの顔面を蹴り、一発退場になったウクライナ代表MFルスラン・マリノフスキーには処分が下さず、この日もスタメン。

クルブは3-1-4-2。両サイドは左が20歳のセネガル人FWディアッタ、右が21歳のナイジェリア代表FWデニスが名を連ね、3バックの右にはアンゴラ人のDFクリントン・マタを起用した。

立ち上がりからアグレッシブな両チーム

共にリーグ最多の得点数を競い合う両チーム。ボールの出しどころが豊富で、どちらも僅かな隙からゴールを演出するだけに、立ち上がりからフルスロットルでプレー強度の高い試合を展開。両チームは全ての局面で素早い状況判断と的確なプレーを求められた。

オールコートでマンツーマンを組むような形になった両チーム、破壊力満点のゲンクの3トップは、中央のサマッタとメヘル、左はトロサールとマタとマッチアップとなり、絶好調の伊東純也はオランダ人DFステファノ・デンスウィルとマッチアップとなった。

ベルギー代表のトロサールとヴァナケンがゴール

試合は13分に動き、GKからのパスを受けてデンスウィルが、伊東純也のプレスを受けて中央へパスしたところを、中央に絞っていたベルギー代表FWレアンドロ・トロサールがインターセプト。トロサールがそのまま前進し、バイタルエリアでミドルシュートを放ち、これがゴール左下に突き刺さり、ゲンクが先制。キャプテンのトロサールが貴重なゴールを決めた。

その後、ゲンクが攻勢を強め、22分にサマッタ、24分にトロサールが決定機を迎えるが、クルブのアメリカ人GKイーサン・ホーヴァースがビッグセーブ連発で、追加点を許さなかった。

すると34分に、クルブが逆襲を仕掛け、ゴール左の裏のスペースに抜けだFWスフライヴェルスの折返しを、中央から飛び出してきたオランダ人MFフォルメルをゲンクDFウロネンが倒してしまい、クルブにPK。これをクルブの大黒柱、MFハンス・ヴァナケンが決めて同点に追いついた。

同点に追いついた後、クルブは両サイドのディアッタ、デニスにボールを回し、タッチライン際からチャンスを伺った。ゲンクの3トップはやや攻め疲れが見え、トロサール、伊東純也の両ウイングは前を向くことがままならず、ゲームの流れはクルブへ。

しかし、クルブの攻勢を耐えたゲンクは、前半アディショナルタイムにフリーキックのチャンスを獲得。これをトロサールがフェイントをかけて、マリノフスキーが蹴ったボールを、DFデワーストが頭で押し込むが、VARの助言が入り、オフサイドのため、勝ち越すことができず、スコアは1-1で前半を折り返した。

微妙なFKだが勝ち越したゲンク

後半に入りクルブは、アンカーのMFリッツに代わり、モロッコ代表MFソフィアン・アムラバトを投入。

立ち上がりから優勢に進めたゲンク。55分にショートカウンターでFWムブワナ・サマッタが中央突破を図り、ミドルシュート。これがクルブのCBブランドん・メヘルの手に当たり、ゲンクにPK。これをウクライナ代表MFルスラン・マリノフスキーがキッチリとを決めて、ゲンクが再び勝ち越した。

再び突き放されたクルブは、65分にスフライヴェルスに代わり、U-19ベルギー代表FWルイス・オペンダ、69分にFWデニスに代わり、骨折から戻ってきたオランダ代表FWダンジュマを投入。スピードスターのオペンダのスピードと、前半戦は猛威を奮った左サイドのアタッカーのダンジュマの突破力で、ゲンクの守備陣の攻略を試みた。

しかし、このクルブの早々の交代は、あまり効果を発揮することなく、試合の流れはゲンクが握ったままに。特にダンジュマの不振は深刻で、精度を欠いたプレーに終始した。後半に差し掛かっても運動量とプレー強度が落ちないゲンクに対し、クルブはプレー精度が上がらず、次第に雑なプレーを繰り返した。

伊東純也のクロスからダメ押し

80分、カウンターからゲンクが右サイドへ展開。伊東純也が対面のデンスウィルを一瞬のスピードで躱してクロスを放つと、ファーサイドに侵入してきたタンザニア代表FWムブワナ・サマッタが頭で押し込み、ゲンクがダメ押しの3点目。試合を決定づけた。得点ランキング首位だが、2月中旬から2ヶ月間。ゴールが遠ざかり、呪縛を解く貴重なゴールとなった。

最後の最後まで運動量が落ちなかったゲンク。序盤から緊迫感が漂う今季最大の好ゲームは、ゲンクが制し、2位クルブとの勝ち点差を4に広げた。

デンスウィルを圧倒した伊東純也

この日の伊東純也は、クルブの攻守のキーマンである、オランダ人DFステファノ・デンスウィルとマッチアップすることになった。対人戦の強さもさながら、正確なロングフィードと攻撃参加がクルブの攻撃を支えている原動力になっており、対クルブにはデンスウィルへの対策が必要となる。

マッチアップした伊東純也は巧みなプレスでデンスウィルのミスを誘い、1点目のトロサールのゴールの起点となり、3点目ではスピードでデンスウィルを振り切り、2ヶ月ぶりのサマッタのゴールをアシストした。もはやゲンクには欠かせない戦力となった。

アヤックスの下部組織出身でトップチームでもレギュラーで活躍した実績がある、百戦錬磨のデンスウィルもただやられっぱなしではなく、前半は伊東が前を向けない展開が多く、これまでの相手に比べ苦戦を強いられる場面もあったが、最後までプレー強度を落とさなかったことで、デンスウィルとのマッチアップで勝利したといえるだろう。

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