メヘレン、1部復帰

ベルギー2部、プロキシマムリーグの優勝決定戦のセカンドレグがメヘレンのホーム、アハター・デ・カゼルネで行われた。

開始2分にベールスホットのミスからゴールに迫ったメヘレン。裏に抜け出したFWトギがシュートを放つが、ベールスホットGKヴァンハメルが防ぎゴールならず。逆に22分にベールスホットが右SBドムの縦パスを受けた、エースストライカーのヴァンゼールが狙うが、これはメヘレンGKフェリップスがセーブ。一進一退の攻防を繰り広げた。

33分、ベールスホットのカウンターを防ぎ、ボールを奪ったMFロブ・スホーフスに対し、ベールスホットのMFヌビシが足裏で脛を蹴ってしまい、ヌビシは一発退場。前半早々にベールスホットが1人少ない状況に陥った。前半はスコアレスで折り返した。

後半開始早々、左サイドからカウンター攻撃を仕掛けたメヘレンは、左サイドのエングヴァルが中に折り返したボールを、FWストルムのシュートがゴール右上に突き刺さり、メヘレンが先制点を奪取。

その後もメヘレンがゲームを優勢に進めたが、74分、最終ラインからのロングボールを受けた、元オーストリア代表FWエルウィン・ホッファーが中に切り込んだところ、メヘレンMFカヤが後ろから倒してしまい、ベールスホットにPK。これをエースのヴァンゼールが決めて同点に。ファーストレグではスコアレスドローのため、2試合のトータルでアウェーゴールの差でベールスホットがリードする展開になった。

このままでは1年での昇格ができないメヘレンは、中盤のリンクマンのスホーフスを下げ、33歳のフランス人MFクレマン・タンモンを投入した。

81分、猛攻を続けるメヘレンが、右サイドのFWマタイスのクロスから、FWトギが打点の高いヘディングシュートを放つが、これはベールスホットのGKヴァンハメルが右手一本で防いだ。

1人少ないものの約半年間、無敗を続けるベールスホット。粘り強い守備でゴールを守り続けたが、87分、メヘレンが自陣からのフリーキックから、ベールスホットの守備陣が競って落としたところ、途中出場のFWタンモンが右足で強烈なシュートを叩き込んで、メヘレンが勝ち越し。

セカンドレグは2-1でメヘレンの勝利。2試合合計で2-1でメヘレンが勝利し、プロキシマム・リーグの優勝を果たし、1年でのベルギー1部、ジュピラー・プロ・リーグへの復帰を果たした。

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1部では毎年のようにPO1争いを演じていたものの、あと一歩のところで逃し続けていたメヘレン。昨シーズンは序盤からの不調が響き、まさかの降格を喫してしまい、1年での復帰を目指し、元ベルギー代表FWデ・カマルゴ、元スウェーデン代表FWグスタフ・エングヴァルなど、大型補強を敢行。

それでも、序盤はつまづき、早々の監督交代をし、クラブOBのヴォウター・ヴランケン氏が監督に就任。ヴランケン氏に率いられたチームは、第7節以降は8連勝を果たし、ファーストピリオドを制覇。セカンドピリオドは惜しくもベールスホットに阻まれるが、ベルギーカップは決勝に進出するなど、抜群の安定感でリーグを席巻。ベールスホットとの優勝決定戦では、絶対的なエース、デ・カマルゴを怪我で離脱するも、粘るベールスホットを突き放し、見事1年での復帰を果たした。

2部ながら、毎試合1万人の観客が集まる、ベルギー北東部のメヘレン。リーグ4回の優勝、1987-1988シーズンのUEFAカップウィナーズカップ(現在はUEFA CUPと統合し、UEFAヨーロッパリーグ)を制覇した名門で、当時はアンデルレヒトやクルブ・ブルッヘなどと並ぶほどの実力を誇っていた。毎試合最高の雰囲気を作るサポーターと共に、来季も期待したい。

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