2019年無敗のムスクロン
第29節のシント・トロイデンの相手は、ロイヤル・エクセル・ムスクロン。開幕6連敗でスタートし、12月までに最下位に低迷していたものの、2019年に入ってからは6勝1分と絶好調の成績を収めている。今回はムスクロンについて取り上げる。
前ハンガリー代表のシュトルク監督
開幕早々に6連敗を喫したムスクロンは、当時のフランク・ドゥファイ監督を解任。その後釜に就任したのは、55歳のドイツ人のベルント・シュトルク監督。現役時代はドイツの名門ドルトムントでプレーしたセンターバックで、1989年に引退後は、ユルゲン・レーバー監督の右腕として、ヘルタ・ベルリン、シュツットガルト、ヴォルフスブルク、パルチザン・ベオグラード、ドルトムントなどでアシスタントコーチを歴任。
2008年にカザフスタンのアルマティで監督業を始めると、カザフスタン代表監督、オリンピアコスU-19、ハンガリーU-19を経て、2015年にハンガリー代表監督に就任。EURO2016予選では、ハンガリーの44年ぶりの本大会出場に導き、本大会では大会最弱の下馬評を覆し、オーストリア、アイスランド、ポルトガルがいるグループを1位通過し、ベスト16に導いた。
2018年W杯予選は、GKキラーイ、DFユハース、MFゲラなどの代表の主軸メンバーが代表引退をし、世代交代に迫られたが、アンドラ戦で敗戦を喫するなど、良いところがなく予選敗退になり、退任となった。
昨シーズンの9月に、かつて共に仕事をしたユルゲン・レーバーがスポーツディレクターを務めるムスクロンのオファーを受けて、約10年ぶりにクラブの監督業に復帰。チームを掌握するまで時間はかかったものの、年明け以降は爆発的な攻撃力を武器に、開幕6連敗を帳消しにする6連勝を果たし、残留を決めている。
フォーメーション
フォーメーションは4-3-3。ベルギーリーグ通算100得点を超える、元セネガル代表FWエムバイェ・レイェ、2012-2013シーズンで2位になったズルテ・ワレヘムの守備の要DFブルーノ・ゴドーら、ベルギーではおなじみのメンバーが揃えるが、基本的には若手が中心の構成になっている。
中盤のベキッチはモンテネグロ代表、右SBのヴォイヴォダはコソボ代表、左SBのグランはセルビア人。セルビア人が3人と他にはボスニア代表のMFクズマノヴィッチが在籍しており、バルカン半島の国籍を持った選手は、近年のクラブの歴史から見ても、他のチームよりは割合が大きくなっている。
帰ってきた大砲アウォニー
22歳のアマラー、21歳のマヌエル・ベンソンなど、ベルギー国籍の若手もいるが、最大の注目株は今冬に半年ぶりにムスクロンに戻ってきた、ナイジェリア人FWタイウォ・アウォニー。リヴァプールから期限付きで武者修行を続け、昨シーズンはムスクロンで、31試合出場10得点を決めている。
今シーズンは、期限付き移籍先をムスクロンからゲントに変更。しかし、アウォニーは結果を残せず、若手のジョナサン・デイヴィッドの台頭により出場機会は激減。アウォニーの再獲得を目指していたムスクロンへ移籍した。前半戦無得点だったアウォニーは、水を得た魚のように活躍し、7試合で6得点と大活躍している。
フィジカルが強いセンターフォワードで、ムスクロン、ゲントでは、本職そのまんまでセンターフォワードで起用されることが多い。しかし、ベルギーリーグでは上位の常連であるゲントでは、相手がディフェンスラインを敷いて守備をすることが多いために、相手を背負ったプレーが多くなってしまい、技術的な面での劣る場面が見られた。ほぼフィニッシュに集中できるムスクロンでは、実力をいかんなく発揮している。
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