JPL第28節 クルブ・ブルッヘ – シント・トロイデン プレビュー / 冨安はウェズレイとマッチアップか

PO1進出のために大事な一戦となったシャルルロワ戦では、ボリのハットトリックによって、勝利を収めたシント・トロイデン。第28節はアウェーで2位クルブと対戦です。

年明け後4勝でPO1進出目前まで来たSTVV

昨年12月はたったの1勝と苦戦を強いられたが、年明け以降はFWボリの大活躍もあって、4勝と復調してきたSTVV。7試合連続失点は喫するものの、得点力の高さで好調をキープ。2位クルブ、絶好調のムスクロン、最終節はPO1を争うゲントとの直接対決で、厳しい相手が続くものの、7位ゲントとの差は勝ち点5のため、2勝でPO1進出が決定する。

シーズン開幕当初は、3-4-2-1をメインに使っていたSTVVは、鎌田大地が加入してからは、3-1-4-2を採用。12月以降に鎌田の得点ペースが落ち、年明けにアジアカップでDF冨安健洋、MF遠藤航が抜けた際には4-2-3-1。今冬はDFデ・ノーレ(ゲンク)、MFベズス(ゲント)が移籍したものの、現在はシーズン開幕当初に採用していた3-4-2-1を採用している。

アコラツェ、サンコンの台頭

デ・ノーレ、ベズスを放出後のSTVVは、左ウイングバックには、オランダ人のエルトン・アコラツェを起用。本職がウイングプレーヤーということもあって、守備には苦戦を強いられるものの、鋭い突破力からチャンスを演出し、攻守のバランスに長けている前任者とは違った魅力を出している。

ベズスの代わりには、守備のユーティリティプレーヤーのDFイブラヒマ・サンコンを起用。右SB、センターバック、守備的MFと毎試合違うタスクをこなし、チームに欠かせない戦力として台頭している。

年明けから低調のクルブ

ヨーロッパカップでは、第1戦でザルツブルクに公式戦初黒星となる勝利をおさめるものの、第2戦では0-4と完敗を喫し、3シーズンぶりのベスト8には届かず敗退したクルブ。前節のアンデルレヒト戦では、先制点を決めるものの、アンデルレヒトの左WGボラシエを止められず2失点。終盤には若手MFヴリーティンクがプロ初ゴールを決めて同点に追いつくものの、守備には課題を残した。

システムは3-1-4-2。オランダ代表の新鋭FWダンジュマは怪我で戦線離脱するものの、両サイドには本職アタッカーのディアッタ、デニスを起用する超攻撃的なサッカーを持ち味とする。欧州カップ戦では、守備的な試合を演じて、6試合で5失点と堅守を持ち味とするチームとして、モナコを上回り、グループリーグ3位で終了。対戦相手によってはプランを変えることは多いが、ベルギーでは得点力でモノを言わせるゲームプランで臨んでいる。

昨年の最優秀ヤングプレーヤーでフィジカルが強いウェズレイのポストプレー、昨年のゴールデンシューズで194cmのトップ下のベルギー代表MFヴァナケンが攻撃の軸となる。両者が前線の起点となり、22歳の注目株のスフライヴェルス、オランダ代表MFフォルメルが空いたスペースからゴールを狙う。縦への突破力に長けるディアッタ、デニスが横幅を取り、サイド攻撃を演出。ボールの出処は主にMFリッツ、DFデンスウィルらが中心となる。

日本代表で存在感を発揮してきているDF冨安健洋は、おそらくウェズレイとのマッチアップが予想される。アウトサイドを狙うディアッタ、バイタルエリアを攻めてくるヴァナケンらを注意をはらいながら、ウェズレイを完封したい。

Monacoinを投げる
モナゲ(tipmona)ってなに?
そもそもMonacoinってなに?