2017-2018優勝プレーオフ特集 Vol.4 アンデルレヒト

優勝プレーオフ特集、第4弾は今冬に森岡亮太を獲得し、連覇を狙うアンデルレヒトです。

所属メンバー

GK

1 マッツ・セルス ベルギー 1992.2.26(26歳)
23 フランク・ブークス ベルギー 1986.9.27(31歳)
30 ボイ・デ・ヨング オランダ 1994.4.10(24歳)

DF

2 ジョスエ・サ ポルトガル 1992.6.17(25歳)
3 オリヴィエ・デスハフト ベルギー 1981.2.16(37歳)
4 カラ・エムボジ セネガル 1989.11.11(28歳)
5 ウロシュ・スパイッチ セルビア 1993.2.13(25歳)
12 デニス・アッピアー フランス 1992.6.9(25歳)
37 イヴァン・オブラドヴィッチ セルビア 1988.7.25(29歳)
41 エマニュエル・アジェイ ガーナ 1998.1.16(20歳)
44 アンネ・ドゥルクロワ ベルギー 1999.2.26(19歳)

MF

7 アンディ・ナハル ホンジュラス 1993.3.16(25歳)
8 ピーテル・ゲルケンス ベルギー 1995.8.13(22歳)
10 森岡亮太 日本 1991.4.12(27歳)
11 アレクサンドル・キプチュ ルーマニア 1989.5.18(28歳)
15 ケニー・サイエフ アメリカ 1993.12.17(24歳)
17 マッシモ・ブルーノ ベルギー 1993.9.17(24歳)
20 スヴェン・クムス ベルギー 1988.2.26(30歳)
25 アドリアン・トレベル フランス 1991.3.3(27歳)
32 レアンデル・デンドンケル ベルギー 1995.4.25(22歳)

FW

9 ヘンリー・オニェクル ナイジェリア 1996.6.5(21歳)
35 シルヴェール・ガンヴラ コンゴ 1996.6.29(21歳)
50 ラザル・マルコヴィッチ セルビア 1994.3.2(24歳)
91 ウカシュ・テオドルチク ポーランド 1991.6.3(26歳)

新オーナー、マルク・クッケ就任で連覇を狙う

今シーズンは連覇を狙ったアンデルレヒト。しかし、MFユーリ・ティーレマンスの放出が痛手になったのか、序盤から苦戦が続き、10位に低迷。9月には優勝監督のレネ・ヴァイラー氏を解任。同じ時期にゲントを退任したばかりのハイン・ヴァンハーゼブルックを招いて巻き返しを図り、レギュラーシーズンこそ2位まで浮上したものの、チャンピオンズリーグはグループリーグ最下位で終了しました。

アンデルレヒトは11月に、当時オーステンデのオーナーだった、マルク・クッケ氏がクラブを買収。ベルギーの製薬業界大手のオメガファーマ社の創業者で、自転車ロードレースでは大成功を収めている大富豪が買収し、小クラブのオーステンデを上位の常連に導く実績から、来シーズン以降は大型補強を期待されています。ヴァンデンストック家が長らく保有していたアンデルレヒトは、新たな歴史を刻むことになります。

フォーメーション

国内屈指の名将と呼ばれる、ハイン・ヴァンハーゼブルック監督が就任以降、アンデルレヒトは3バックを基本システムとして導入しています。攻撃時はウイングバックが攻め上がり、5トップのような形になり、多彩かつ迫力のある攻撃を演出します。

しかし、今シーズンは戦力バランスが悪く、センターバックの頭数が足りないため、本職がセンターハーフのMFレアンデル・デンドンケルをリベロに起用したり、人材難のウイングバックを若手選手が代役を務めるなど、どうしても不安定な戦いを強いられます。FWオニェクル、DFカラ、右WBのアッピアー、MFナハルなど、怪我のため今季絶望の選手が多いため、ヴァンハーゼブルック監督も頭を悩ませているところでしょうか。

1月にアンデルレヒトへ加入した森岡亮太は、冬にスパルタク・モスクワへ移籍した、MFソフィアン・アンニと入れ替わる形で加入したためか、日本で知られているようなパスとテクニックを駆使する古典的トップ下というよりは、多彩な動き出しでゴールを狙っていくセカンドストライカーとしての動きを要求されています。それでもゴール、アシストを記録するため、監督の要求に合わせながら、自分を思うように変化し続けることができる印象さえ感じます。

注目選手

FW ウカシュ・テオドルチク

昨シーズン、ウクライナのディナモ・キエフから移籍し、22得点で得点王に輝いたテオドルチク。ボックス内で強さを発揮する生粋のストライカーで、左右両足、ヘディングと形を問わず、多数のゴールを決めています。好不調が激しく、ポストプレーが不得意で、やや使いにくい印象があるものの、2月以降は調子を取り戻しており、プレーオフでの巻き返しに期待がかかります。ポーランド代表では、なかなかフィットしないため、W杯メンバー入りには当落線上らしいですが…。

MF スヴェン・クムス

2014-2015シーズンに、ゲントのリーグ初優勝、2015-2016シーズンのチャンピオンズリーグベスト16進出の立役者になった、ベルギー屈指のプレーメーカー、スヴェン・クムス。昨シーズンはウディネーゼでプレーしていたものの本領発揮できず、1年でベルギーへ復帰。現監督のヴァンハーゼブルックの率いるチームでは、コルトライク、ゲントでもプレーしており、彼の戦術に欠かせない重要な司令塔と言われています。長短のパスでゲームを組み立て、時折ドリブルからシュートを放ちます。

MF ピーテル・ゲルケンス

今シーズン、STVV(シント・トロイデン)から移籍してきた、22歳の新鋭。トップ下、ボランチ、サイドなど、中盤ならどのポジションもこなせる器用な選手で、豊富な動き出しからチャンスを演出します。アンデルレヒトでは森岡と共に、2列目に入ることも多いが、途中出場のカード次第では、様々なポジションへ移動します。技巧派でありながら、球際では一切の妥協はせず、見た目以上にガッツが溢れる選手です。

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