小野裕二、STVV退団

2017-01-29

15日、シント・トライデンVV(STVV)は、MF小野裕二(24)の契約解除を発表しました。小野は「Jリーグへ復帰する」と語っています。


STVV公式

「小野裕二はSTVVを離れ、日本へ帰国します。24歳の小野とSTVVは、双方合意で契約を解除することになりました。小野は昨シーズン、スタンダール・リエージュから加入したが、数々の怪我により、十分にプレーができませんでした。クラブは小野の成功をお祈りし、STVVでのプレーに感謝をします」

 

スタンダール・リエージュで2年半、STVVで1年半、ベルギーでの4年に渡るキャリアを語るには、話は長くなりますが、個人的には小野裕二は、十分に通用しているにも関わらず、数々の怪我とクラブの動向に振り回されて、満足な結果を残せなかったと思います。

永井謙佑の獲得のために、日本へ視察に訪れた、当時のスタンダールのスポーツディレクターのジャン=フランソワ・ドゥサールが、高く評価し、即スタンダールへ移籍した小野裕二。移籍当時から、強化部と当時のルーマニア人監督との確執により、マネージメントが上手くいかないチーム状況の中、少ない時間の中で、存在感を発揮していました。監督も代わり、

これからが勝負の2012-2013シーズンの開幕前に、右膝靭帯断裂の大怪我により、約1年半プレーができず、その間にスタンダールが優勝争いをするなど、不運なキャリアを過ごしていました。2013-2014シーズンに復帰後は、当時の指揮官ヴコマノヴィッチに重宝され、一時はレギュラーの座を掴み、ベルギーリーグ初ゴールを記録。ようやく波に乗ってきたかと思いきや、突然の監督交代により再びベンチへ。途中出場で出場機会は与えられるものの、シーズン終了後にスタンダール・リエージュを退団し、昇格組のSTVVへ移籍します。

STVVでは、ヤニック・フェレーラ監督の下、トップ下のレギュラーとして活躍し、チームは上位争いに食い込むものの、9月にフェレーラ監督はスタンダール・リエージュへ移籍。更に冬には攻撃の中心を担うMFエジミウソン、MFドンペがスタンダールへ移籍、キャプテンのスホーフスがゲントへ移籍するなど、チーム力は一気に低下。そのタイミングで小野裕二は再び負傷離脱し、尻つぼみのシーズンを送ることになりました。

そして、2016-2017シーズンは、イヴァン・レコ新監督の下、開幕当初は2列目のレギュラーポジションを確保するものの、9月に練習中に、顎骨骨折の重傷で約2ヶ月間離脱。チームに復帰するものの、ポジションは取り戻すことはできませんでした。

170cmの小さい身体ながら、体幹が強く、ベルギーリーグでも簡単にフィジカルで負けることがなく、むしろ身体の強さを活かして、ボールの収めどころとして重宝されていました。常に闘志あふれ、フィジカルコンタクトを恐れない姿勢は、日本人離れしているように感じました。数々の負傷離脱と、スタンダール・リエージュのマネージメントの杜撰さ、資金難のSTVVの事情に巻き込まれ、難しい時期を送ったと思います。

Jリーグへ復帰し、どこのクラブに所属するのか分かりませんが、不運な時期を送ったベルギー時代から解放され、大活躍することを祈っています。

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Posted by shevkengo